ホーム > 塾長ブログ一覧 > 塾長ブログ

塾長ブログ

一歩塾 塾長のブログです。

オンライン授業の可能性

前回に続いて、今回は少し違う角度からオンライン授業の話をしたいと思います。

今回はオンライン授業による新たな教育サービスの可能性についてです。

今回約2か月オンライン授業(Zoomを利用)をやってきて、わかったことがあります。

オンラインでも対面とほぼ遜色ない授業を実施することができる

いや、見方によっては、対面以上の可能性がある

ということです。

ポイントは、3つです。

  • 1.通塾せずに世界のどこからでも自宅で授業を受けてもらうことができる
  • 2.オンラインだからこそ、自己表現できる人がいる
  • 3.日常での変化を起こせる(習慣化できる)

1.世界中どこにいても、授業を受けてもらうことができる

子ども達の学びをとめたくない!」という一心で、オンラインで様々な取り組みを行いました。

その中でも、ゴールデンウイークに開催した「エンジョイGWプロジェクト」は67家族、103名のお子さんからの申込みがあり、8日間の参加者の延べ人数は、218家族約400名となりました。

講座は、学校のお勉強というよりも、歴史から学んだり未来のことを考えたり、ダンスや音楽、そして保護者向けのコーチングやストレスマネジメントの話まで多岐にわたりました。

参加者も、北海道から沖縄まで日本各地から、さらにシンガポールから参加してくれる方もいらっしゃいました!

このイベントをやってみてわかったことは、ここでしか学べない価値のあるものだったり、自分の活動に共感し、応援してくれる人がいれば、これからは場所に関係なく、受講してくれる人がいるということです。

一歩塾は開校して今年でちょうど10年。

世の中では「成績さえ向上すればよい」「志望校にさえ合格すればよい」という塾がほとんどの中で、「社会で活躍できる人を育てる」という理念を貫き、「成績向上」「志望校合格」との両立を目指して、ここまで塾運営をやって来ました。

塾の経営という意味では、厳しい時期もありました。

ですが、お子さんに学校の勉強ができる以上に、

  • 「ちゃんと社会で通用する力を身につけてほしい!」
  • 「一生使える学力を身につけてほしい」

というご家庭は、全国には結構たくさんいらっしゃると思うんですよね。

10年ずっとその想いでやってきて、一歩塾の授業は、どこにも提供できない唯一性のあるものだと思っています。

なので、今後は、こういうことを必要だと感じてくれているご家庭にもっともっと、一歩塾の授業を受けてもらえるようにしたいと思っています。

2.オンラインだからこそ、自己表現できる人がいる

オンライン授業に取り組んでビックリしたのは、普段あまり発言しなかった生徒が積極的に発言をしてくれたり、教室では見せないような一面を見せてくれたことでした。

うちの塾には、「ワンステップ」という他の塾にはないオリジナル授業があります。

その授業は、教科のことを学ぶのではなく、子ども達が興味を持ちそうなさまざまなコンテンツを提供する中で、子ども達の思考力や表現力を鍛えていくものです。

その授業Zoomで実施するようになって、これまで以上に子ども達が自由に発言したり、表現してくれるようになりました。

学校ってある意味、とても閉鎖的な空間ですよね。

みんなと同じにしていないといけない、いい子でいないといけない

みんなと違った存在だと、そこにいることができない…

そんなマイナス面が多分にあるように思っています。

ところが、Zoomのオンライン空間になると、自分のありのままでいれる自由に自己表現できる自分の思ったことを言っていい!そんな風に子ども達が感じているんじゃないかと思っています。

実際に、ある保護者の方から、こんな声をいただきました。

「うちの子、新しい学年になって、学校で発表することが大好きになったみたいです。

これまでは、学校で手を挙げるなんて考えられなくって…

娘も、一歩塾のオンライン授業のおかげだって言っています。」

他にも、

  • これまで塾ではおしゃべりばかりしていた子が、授業に真剣に参加して、自分の意見をちゃんと言えるようになったり、
  • どちらかというと親に言われるから塾に来ていたような子が、自分から毎朝自習室に参加するようになったり、
  • 子ども達は、オンライン授業だからこそ、自ら学んだり、表現することの楽しさだったり、充実感を感じることができた

のではないかと思っています。

ふつうでいることを続けなくてはいけない場所より、毎回自分の強みを引き出すことができる場所で学ぶもしかしたら、このことが大事なことなのかもしれません!

3.日常での変化を起こせる(習慣化できる)

塾ってある意味、非日常の空間です。うちの塾生はは、だいたい週に2回ほど塾に来る子が多いです。

一週間で塾にいる時間は、短い場合だと50分、平均で考えると、3~4時間。受験生で一番長い子でも10時間以下です。

一週間って168時間ありますよね。多くの子がそのうちの1/50くらいしか塾にいないんですよね。

なので、いくら「これやるといいよ~!」って言っても、お家に帰ると忘れてしまったり、塾でいろんな指導をしても、その場だけで終わってしまうことも結構あります。

「これをちゃんとお家でやってくれさえいれば、もっともっと伸びるのに!」と思う子は、何人もいます。

例えば、うちの塾では中学生には全員手帳を渡していて、毎日の行動を記録するように言っています。

毎日やったことを書いてもらったり、一週間の振り返りを書いてもらったりするのですが、それがカンペキにできる生徒はほんの一部です。

これができるようになるだけでも、子ども達のセルフマネジメント力が大きく向上することがわかっているのに、なかなか実践してもらうことができない…

ここが、ある意味、我々教育者として本当にもどかしいところです!

ところが、今回オンライン自習室をやることで、毎日それが当たり前にできるようになりました。

さらに、毎日、みんなの前で、やることを宣言してもらうだけで、子ども達のパフォーマンスが劇的に向上したのです。

実際に塾に来てもらわなくても、オンラインで場を共有し、手帳に書く時間をつくるだけで、この2か月で大きく子ども達が成長しました。

オンラインの場をうまく活用すると、今以上に子ども達の成長をサポートできるということがわかっていただけたでしょうか?

終わりに

この記事を書いていて、私自身がますますオンラインを活用した授業の可能性に気がつくことができました。

その一方で、ただオンライン授業をやっていれば、これが実現するのかというと、そんなにカンタンなことではないと私は思っています。

この休校期間中、オンライン塾に取り組んだ塾も結構あるようですが、あまりうまくいかなかった!という声も数多く聞いています。

なぜ、自分のところが概ねうまくいったのかを改めて考えてみると、

自分のこれまでの様々な経験が本当に活きている

ということです。

私は、元々一般企業で、人材育成の場に関わってきた経験があるので、普通の塾の講師が学ばないような、様々なことを学んできました。

大きなものだけあげても、

今回のオンライン授業では、そういうものがすべて活かされています。

これらのものを体系的に整理すれば、今以上に、いやこれまで以上に、子ども達を大きく成長させることができる教育サービスが提供できると確信しています。

今年中には、オンライン授業を日本全国で、いや世界のどこにいても提供できるサービスを作っていきたいと思っています。

どうぞ、楽しみにお待ちください。

そして、応援よろしくお願いいたします。