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一歩塾 塾長のブログです。

オンライン授業の振り返り

子ども達の学びを絶対にとめない!

そんな思いだけで約2か月間、平日毎朝9時半からオンライン授業をやってきました。

受験が終わってから、3か月以上ほぼほぼ休みがない毎日でしたが、ようやく今週からほぼ平常授業に戻り、少し落ち着いてきたので、この数か月のことを振り返ってみたいと思います。

オンライン授業の間の2か月間

まず、結論から言うと、

私の想像を超える以上のレベルで、生徒達はとても大きく成長したと感じています。

当初はオンラインで、通常と変わらない程度にできればOKくらいに考えていました。

それが予想を裏切る結果に!

生徒にとってプラスになったことが8割

マイナスだったかもと思うことが2割

くらいだったと考えています。

プラスだと思うポイントは3つ。

  • 1.生徒達のセルフマネジメント力が向上した
  • 2.自分で考えたことを表現する力が向上した
  • 3.集中力が向上した

1.朝からのオンライン自習室でセルフマネジメント力が向上

オンライン自習室にほぼ毎日参加していた生徒は、特に大きな成長をしました。

オンライン自習室のやっていることはとてもシンプル。

  • 開始時に、今日1日どんな風に過ごしたいのかをイメージしてもらう
  • この時間に、何を、どれだけやるのかを書き出し、宣言してもらう
  • 終了時にどれだけできたのかを報告してもらう

たったこれだけのことなのですが、これをやるだけで、生徒達が1回で進めることができる量がどんどん増えていきました。

先週のオンライン自習室の最終日に、「オンライン自習室どうだった?」と何気なく聞いてみると。

  • 自分でできる量が増えた!
  • 一人では勉強はじめられないから、Zoomでみんなと一緒だとはじめられた
  • Zoom前は、すぐ勉強やめちゃってた
  • 自分でできる量がわかるようになった
  • 勉強イヤだったけど、その時間だけやろうと思った
  • 親から言われて始めたけど、慣れたら自分から集中できて来た

という声が聞けました。

生徒達自身も、自分の成長を感じられているようでした。

2.一歩塾のオリジナル授業ワンステップで生徒達は、自分で考え、表現する力が向上!

このコロナ期間中、塾ではいつも以上に「自分で考える時間」を増やしました。

特に5月の1か月間は、学校延長が長引いたので、中学生には従来の3倍小学生にも2倍の時間を取ってワンステップの授業を行いました。

時間が増えることに、数人乗り気でない生徒もいたものの、全体的には楽しそうに生徒達は参加してくれていました。

私の方からは、「コロナになって時代が大きく変化している!」

「これからは、誰かに言われて何かをやったり勉強するんじゃなくって、自らが自分の意思でやることが大事になる!」

と繰り返し話しました。

一歩塾では、この春より「サス学」というコンテンツを新しく導入しました。

これは、従来型の学習ではなく、これからの未来のために必要となるモノの見方や考え方を身につける授業です。

双方向のアクティブラーニングで、探究型の授業で、子ども達の思考力、判断力、表現力を伸ばすものです。

そして、この2か月の間のテーマは、今世の中でも大きな話題になっている「SDGs

今地球で起こっている問題にはどんなものがあるのかを学び、それに対して自分たちはどんなことをやっていけばよいのか、そんなことを考えたり、発表してもらったりしました。

さらに、自分の好きなこと、読んだ本、学校の予習のためにノートにまとめたことなどを、プレゼンしてもらう機会を持ちました。

子ども達のプレゼン能力がドンドン回を追うごとに上手くなっていくのを感じることができました。

3.教科授業での集中力の向上!

一歩塾の授業は、ただ映像授業を見せているだけのものではありません。

オンラインになると、生徒の理解度にも差が出ることを予想し、いつもよりも生徒人数当たりの講師の数も増やして、より手厚く見てあげられるようにしました。

また、オンラインなので、いつも以上に生徒の様子に目を配り関わるようにしました。

普段の教科授業は、先生一人に対して、生徒が2名~4名ほどを見ています。

他のチェーンの塾と違って、塾長である私がすべての授業を見ていて、大学生のアルバイト講師は、補助的にサポートしてもらっています。

それがオンラインでサポートを手厚くしたので、いつも以上に関わりが密になると同時に、画面越しでは、生徒にとっては、先生とのマンツーマンで授業をしている状態。

すると、普段は授業中ボゥーとしてたり、周りに話しかけてしまうような子でも、集中して授業に取り組むようになりました。

あとは、生の授業みたいにわからない時にすぐに先生に聞けないので、自分で考える力もついたように感じています。

まとめると、この数か月で、

  • 1.生徒の自ら取り組む力がついた
  • 2.生徒の考える力がついた
  • 3.生徒の集中力がついた

です。

生徒の学びをとめない!」という強い想いで取り組んだ2か月でしたが、まさか普段以上に生徒達が成長してくれるとは…

そもそも、学ぶ環境さえちゃんとあれば、子ども達は自分の力でちゃんと伸びていくことができるんだということを再認識させてもらえた期間になりました。

反対に、マイナス面を挙げるとすれば、

一部の勉強が苦手な生徒の授業進度が、通常の授業よりも遅くなってしまったり、オンラインだけだと理解が十分でなくなってしまうことでした。

そういう生徒には、個別に呼び出したりして、何とか学校に遅れない程度にはサポートすることができましたが、今後の改善の余地はまだまだあります。

そして、今回のオンラインの授業をやってみて、今後これを活用できそうな場面も考えてみました。

  • 「朝のオンライン自習室、夏休みもやってほしい!」との声が生徒から挙がっている
  • 生徒のセルフマネジメント力を高めるため、週に1度オンラインで振り返りの場を持つ
  • 不登校の生徒や、遠方で来ることができない生徒を受け入れる → こちらは、すでに大阪、広島からの生徒に来てもらっています。

コロナウイルスは、第二波も予想されていますが、もしそうなったとしてもうちの生徒達は、全く問題なくサポートができると確信をしています。

引き続き、どのような授業が生徒にとってベストなのかを探求しながらよりベストなものを提供していけるようにしていきます。

今回、少し長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!