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定期テストの結果を次に活かすためには?

そろそろ定期テストの結果が出そろう時期ですね。
お子さんのテスト結果いかがだったでしょうか?

「今回は、結構がんばっていたな!」

「ひどい点数だった!」

など、それぞれかと思います。

今日は、テスト結果を受けて、お子さんが「これから勉強がんばろう!」
っていう気持ちになるために、大事なことをお伝えしていきたい
と思います。

テスト結果が返ってきた時、お母さま、お父さまは
どんな対応をされていますか?

その対応の仕方次第で、お子さんの次のテスト結果も大きく変わるとしたら…

今回は、そんな話をさせていただきます。

私たち親は、テスト結果が返ってきた時に、子どものできていないところに
ばかり 目を向けてしまうことが多いです。

仮に今回、数学がいつも以上に良い点数だったとしても、

「あなた、英語なんでこんなに悪い点なの!」

とかという風に、反応してしまったりすることが多くないですか?

定期テスト

もう15年ほど、塾をやっていて、確実に言えることは、

テストの結果が悪いことを親がいくら怒っても、
お子さんがそれによって、次のテストで結果を出すことはほぼありません。

むしろ、点数が悪いことを怒ったりしても、ほとんどが逆効果になります。

じゃあ、テスト結果が返ってきた時に、どんな対応をするのがベストなのでしょうか?

いくつかポイントになることを書いていきます。

①まず、本人が今回の結果をどう思っているのかを聞く

親がどうこう言っても、本人が「今のままじゃまずい」と思わないと、
言っても意味がありません。

親が何も言わなくても、もしかしたら「もうちょっと勉強しておけばよかっ
た」 と思っているかもしれません。

なので、何か言いたいことがあっても、グッとこられて、まずは本人が
どう思っているのか聞いてください。

  • 「今回のテスト結果どう思っている?」
  • 「何ができていたと思う?」
  • 「何ができていなかった?」
②どうすればよかったかを聞く

本人が少しでも「まずい」と思っているなら、ここが本人の行動を改めて
もらう 絶好のチャンスです。

親が「もっと勉強やりなさい」と言っても、自分で思っていないのであれ
ば、 ほとんど効果はありません。

③どうなったらいいか、具体的な行動を引き出す

何か変えないといけないと本人が思っているなら、

  • どうなったらうれしいか?
  • 具体的に何ができるのか?

を聞いていきます。

ここで大事なことは、「勉強がんばる」とか曖昧な言葉で終わらせないことです。

具体的に行動が思い浮かぶところまで、聞いていきます。

  • 「勉強がんばるって具体的にどうすればいい?」
  • 「それっていつやるの?」
  • 「どうやったらできそう?」

決めたら書き出してもらって、親子で共有するのがベストです。

本人がやる気になるのであれば、決めたことが達成できた時にご褒美的な
ことを 決めておくのもありかもしれません。

④もし、親から何かを伝えるとしたら、この後で話をする

その時に大事なことは、テストの結果を指摘することではありません。
テストに向かう「過程」を伝えてあげるとよいです。

例えば、

  • 「○○は、テスト直前でも1日○時間もゲームしていたね」
  • 「テスト直前になっても、提出物が終わってなかったね」

そして、伝える時には、「私」メッセージで伝えるといいです。

  • 「お母さんは、テスト前はゲームをしないで、集中して勉強してほしいんだよね」
  • 「勉強やる時には、スマホがあると集中できないから、電源切っておいたらどうかなぁ?とお母さんは思うんだけど…」

子どもにああしろ、こうしろというのは「あなたメッセージ」です。

指示・命令の会話は受け取りにくいものですが、「私はこう思うよ」という会話は相手に受け取ってもらいやすいです。

⑤テストの「結果」をとやかく言うのではなく、努力の「過程」を大切にする

親がテスト結果に一喜一憂するのではなく、本人の日頃の頑張りの評価と
とらえて、 子どもの成長を見守り、今後につなげられる関わりをする。

本人が取り組んだ「過程」をしっかりと評価し、今後の改善につなげていくことで、お子さんの「自己肯定感」も高まり、努力できる人に育っていきます。

ぜひ、お家でもこれらのことを意識して、お子さんと話をされてみてください。
お子さんに、これまでとは違った変化が起きると思います。