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一歩塾 塾長のブログです。
ご存知の方も多いと思いますが、4月から、小学校3年生からの英語学習が必修化され、5年生からは教科化されます。教科化されるということは、成績がつくということです。そのような状況の中で、小学生の英語の取り組みについてどんな風に考えればいいのでしょうか?
小学校でも英語が導入されるなら、塾で英語を学ばせた方がいいんじゃないか、と思う方も多いのではないでしょうか?今回、小学校の英語学習について考えてみたいと思います。
まず、ほとんどの塾で行われている小学生の英語学習は、これまで中学生が塾でやっていた英語を、ほぼそのまま塾に持ってきただけのものです。具体的にいうと、アルファベットを書く、ローマ字を習う、決まった会話文を読む、中学1、2年生で習うような基本的な 文法を学習する。他に、英検を取らせるような対策をしているところでは、英検の対策問題集を解くことをしているところもあります。なぜ、塾がそういう英語指導をしているかというと、塾の教材会社が作っている教材がほぼそういうテキストしか作っていないからです。
こういう学習方法で小学生から英語を習う必要が本当にあるのでしょうか? この方法は、これまで何十年とやってきた英語教育とほとんど変わらない内容です。それで、話せる英語力がついたという人はほとんどいないのではないでしょうか?
また、大手の学習教室が行っている英語学習はどうでしょうか?ひたすら、タッチペンで流れてくる音声を聴いて、それをまねて発音する。英文を書く。この方法は、決まった英語はスラスラ言える、聴きとれるようになるかもしれませんが、果たしてこれで実際の外国人を前にして、対話ができるようになるのでしょうか?
一方、大手の児童向けの英会話教室の英語を考えてみましょう!
外国人の講師がついて、発音を学んだり、楽しく英語の会話をする。長らく英会話教室に通っていた子の保護者の方からよく聞くのは、ずっと習っていたけれど全然英語が身についていない。あるいは、小学生の時にずっと英会話を習っていたという塾生で時々あるのは、発音はすごくスムーズできれいなんだけど、文法事項が全く身についていない。長文がほとんど読めない、英作文が全くできない。そして、英語が楽しいって感じていればまだいいのですが、ひどい 場合には、ずっと英語を習っていたけれど、「全然楽しくなかった!」「英語は、キライ!」という子も結構います。せっかく小学校から英語を学んできても、「英語に自信がない!」「英語がきらい!」という状態になってしまうのでは、中学生以降の英語学習には、かえってマイナスになってしまうのかもしれないなぁと思うのです。
そして、今回の小学校からの英語必修化と教科化。ますます、子ども達が楽しくない英語や、将来使えない英語を詰め込まれてしまわないかと心配になってしまいます。
そこで、ご紹介したいのが、一歩塾で今取り組んでいる小学生向けの英語学習法です。
小学生の英語学習は、私の妻が担当していますが、私がうらやましくなるほどに、生徒達が楽しそうで本気になって英語を学んでいます!塾をやっている私から見ると、はじめは「そんなので英語が本当に身につくの?」と疑っていました。でも、子ども達が本当に楽しそうで、ポンポン英文を言ったり、 自分で文章を作っているのを見て、その考えを改めました!
英語は、ことばです。わたし達は、日本語をどうやって身につけたのでしょうか?机にずっと座って、頭で考えて日本語を勉強したわけではないですよね。体を動かしたり、五感をフルに使って、日々いろいろな体験をして覚えてきたのだと思います。
さらに、子どもはどんな時に集中して自分の力を発揮するでしょうか?小学生では机に向かっている時だというお子さんは、ほとんどいないのではないかと思います。ゲームをしている時は、簡単にそのルールを覚えるし、ビックリするくらいの集中力で取り組んでいますよね。
一歩塾では、ことばを学ぶプロセスに沿っていて、子どもが自然と英語を身につけることができる学習法を取り入れています。それが、「B.B.メソッド」という英語学習法と、「ジョリーフォニックス」という英語の発音法です。
「B.B.カード」というものを使って、ゲームをしながら英検3級程度の文章を自然に覚えていきます。
B.B.メソッド | 従来の英語教授法 |
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一度にたくさんの中学レベルの英文を遊びの中で繰り返し行う【全体方式】 | 音声、文字、構文、文法規則など別々に知識として覚える【個別方式】 |
遊ぶ【リラックス】【楽しい】 | 勉強する【頑張る、緊張】 |
感じる【音・リズム・絵・色・形】 | 考える |
身体を使う【耳、口(声)、目、手(足)】 | 頭を使う |
年齢、英語学習歴を越えてみんなで遊ぶ | 同時スタート学習者または同レベルの集まり |
潜在記憶【英文は忘れてもよい】 | 顕在記憶【記憶維持が難しい】 |
ゲームの勝敗は時の運、能力には関係ない | 学力の差が出てくる |
習っていない英語が何となくわかる | 習っていない英語はまったくわからない |
難波悦子著「勉強嫌いの子どもがときめく 魔法の英語学習法 B.B.メソッド』より
また、「ジョリーフォニックス」は、五感を使って、楽しみながら英語の読み書きを学ぶ学習法です。
そうすると、英語がスラスラと頭に入るまた、子ども達はゲームに勝ちたいので、英語のフレーズをお家でも音声をどんどん聞いて、覚えていきます!こんな英語の勉強法があったなんて・・・私もびっくりです。でも、これが小学生の時に子どもに合った学習法だなぁと思います!小さいお子さんであれば、まずはお家でお母さんと一緒に取り組まれるのもおススメです。
「B.B.メソッド」開発者の難波悦子先生が書かれた「勉強嫌いの子どもがときめく 魔法の英語学習法B.B.メソッド」という本が販売されていますので、詳しくはこちらをご覧になって下さい。