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「子どもとどういうスタンスで関わっていくのか?」を考えてみよう!

先日、『出る杭を伸ばす探究型の子育て』というお話を聴かせていただく機会がありました。その中で、3つの教育の形について、わかりやすく説明されていたので紹介したいと思います。

  • 第1の教育「管理」:偉い人(先生や親)が教え込む。学ぶ動機付けは経済的・社会的成功等、外から与えられる
  • 第2の教育「放任」:したいことは何をしてもいい。したくないことはしなくてもいい。できないことは大人が手伝ってあげる
  • 第3の教育「自立」:学ぶ主体は自分であり、自ら学ぶ内容や学び方を選択する。問題を人のせいにするのではなく、解決への行動を自ら起こす。子どもが自立的に生きる力を付けることを支援する。学ぶ動機は内側からわきおこってくるものである

3つの違いを分かりやすく理解する事例として、「子どもが宿題をしない時、どうするか?」という問いかけがありました。

  • 第1の教育の場合:「宿題しなさい!」と叱る。「宿題しないとご飯食べさせないよ」と脅す
  • 第2の教育の場合:放っておく、宿題を解いてあげる
  • 第3の教育の場合:宿題を自分でできるような声がけをする。しやすい雰囲気・環境づくりをする、一緒に取り組む。「今はやりたくないんだね。じゃあ何時になったらできる?」「じゃあ、お母さんと一緒にやってみようか!」

日頃どういうスタンスで子どもと関わるかが、その後の将来に大きく影響をしてくるように思います。

  • 第1の教育ばかりで関わった場合には、「言われないと動けない人が育つ」
  • 第2の教育ばかりで関わった場合には、「自分がイヤだと思うことは一切やらない人が育つ」
  • 第3の教育中心で関わった場合には、「自ら考えて行動する人が育つ」

第1、第2の教育がいつもダメで、第3でなければならないというわけではありませんが、子育てとは子どもの自立を促すものであるという視点を持って、子どもとの関わりを意識することで、適切な対応ができるのではないでしょうか。

将来、自ら考えて行動する人にするために、私たち大人が心がけていかなくてはいけないことを、改めて学ぶことができ、私自身も3児の父親として、参考になることの多い内容でした。