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本からの学び 親が子どもにできる一番大切なことは何でしょうか?

私が、育てをする上でもっとも大切だと思っていることは、子どもの自尊感情を育てることです。これをもっと簡単にいうと「自分のことを好きだと思えること」「自分のことを信じることができる」ということです。これが身についていると、大人になってちょっと難しいことがあったり、イヤなことがあっても、そこから逃げずに取り組んでいくことができます。そして、この力を身につけられるかどうかはご家庭の力が何より大きいのです。

このことに関して、今回は『子どものための一生折れない自信のつくり方』(青木仁志著)という本を紹介しながら、このことについて考えてみたいと思います。多くの親は、子供の成長を願うあまりに、あれこれと口を出し、子どもに「わからせよう」とする。言い聞かせたり、叱ったり、時には罰を与えたり・・・(私もこうやって書いていながら、わが子にはなかなかできていないと反省しています)

でもこれらのことは、子どもに「あなたはできないのだから、いうことを聞きなさい!」というメッセージとして伝わっています。(=自尊感情を奪う関わり)

そうして、子どもは親や先生に怒られるから、宿題をする、遅刻をしないようにする・・・ようになっていきます。そうやって育った子どもは、自分の意思で行動することがだんだんとなくなって、「考える力」も「自信」も身につきません。この本では、親ができることは、「子どもが自ら考え、粘り強く取り組み、達成するために背中を押し続けることだけ」だと言っています。以下に、いくつか気になったことをまとめました。

子どもが困難にぶつかっている時に、親ができること

  • ①子どもを受容し、ありのままを承認すること (⇔非難、責める、罰)
  • ②子どもが自分の問題を解決するために、良い選択ができるように導くこと

子どものやったことにイライラしてしまった時の処理の方法

  • イライラしていると自分を認める (→ まずは認めると冷静になれます)
  • 子どもが求めているものを知り、一緒に解決策を探る (子どもは親を困らせようとしているのではなく、本人の欲求を満たすために行動している)

家を安心して帰れる場所にする

子どもにとって、家庭は心が癒される。素のままの自分でいられる。恐れや不安を感じない安全基地のような場所であることが、子どもの自信形成にはとても大切。外に行く、大人になると嫌でも評価される。だから、家ではそれをする必要はない。

どうしても子どもの選択を支持できない時、厳しく接しないといけない時もある。

そういう時には、親が子どもを拒否していないこと、言い争ったり、傷つけたいわけではないことを伝える。

  • ①厳しく言い聞かせる
  • ②「言われたことをどう思う?」 ⇒自己評価させる
  • ③「なぜそんな発言をしたのか?」「何か気がかりなことがあるのか?」 ⇒原因を探る
  • ④どうしたらいいのかを子どもに考えさせる。必要なら親の考えも伝え最善策を探す。

さらに詳しく知りたい方は、ぜひ本書を読んでみて下さい。おススメの1冊です。